明日も仕事なのに眠れません。
 22時前に寝たのがいけなかったか。
 どうせ起きているならと、ブランク持ちの弱輩プレイヤーが一部の黒に関係するカードを考察しておきますよ、と。
 ちなみにウチのIME辞書にはMTG関係は一切入っていないため、日本語のみでお送りいたします。

1.
【堕落の触手】
 仮に黒単コントロールというものを作るなら、今回得た最も大きいものの一つはこれだろうと考えています。
 世間では【突然の死】のほうが大きく評価されているようですが、黒単と仮定するなら断然コチラかと。
 プレイヤーに撃てなくなった【堕落】ですが、4コストと撃ち易くなり、おまけにインスタントと奇襲効果もあります。クリーチャー限定とはいえ、早いターンに【堕落】と同じ効果の除去を撃てるということは大きな力になります。
 ただし、次の環境で果たして黒単コントロールがどこまでやっていけるのか、という不安もありますが(※)。
 黒単(沼が大多数)でなければ、これが【突然の死】を上回る道理はありませんから。

 ※ 次世代の黒単には一枚で複数のクリーチャーを除去できる優良カードが存在しない。手札破壊は優秀なものが揃っているものの、除去で1対1を繰り返している限り、黒が他の色に勝てる見込みはない。
 ビートダウンがそれなりに流行するならば、その速効性と手数についていけるだけの除去が必要なのだから、デッキのほとんどは除去に割かざるを得ない。もっとも、そこは【ファイレクシアの闘技場】で手数を稼ぐことも出来るのだが、【帰化】に【解呪】、その他諸々のエンチャント破壊が環境に存在する以上、上記問題の回答にはなり得ない。

2.
【突然の死】
 過去に出てきたものを合わせて見ても、黒い単体除去の中では最強の一つ。
 これと同等の次元に立つものは【殺し】か【チェイナーの布告】ぐらいか。
 ただ、コストやその他のカードとの兼ね合いから、一概に「絶対メインに積む」カードとも言えない。
 環境に【粘体投げの小蛙】や【風を裂くもの】、他にも【オルゾヴァの幽霊議員】などをよく見かけるようであれば、これをメインに入れておいたほうが無難だろう。
 それでも、メインかサイドのどちらかには入れておくべきカードだろう。

3.
【小悪疫】
 …………あれ、このカードの訳って【天然痘】じゃなかった?
 そんな余談はどうでもいいですが、一部の人はやっぱり気になっている模様w
 で、このカードは強いのか、と言われると実に微妙です。
 いまだ強いか弱いかがはっきりしていないのではなく、ただ普通に使っただけでは弱いカード。
 本家【悪疫】と違い、アドバンテージを取るのが非常に難しい。
 【悪疫】は相手の場や手札が多ければ多いほど、その効果は大きかったものですが、こちらはそんな状況でやれば自分が不利になるだけです。 
 では、このカードはやはり弱いのかというと、ただ弱いと済ませるわけにはいきません。
 まず、これは5枚目以降の【残酷な布告】を担っています。
 リアニメイトや【シミックの空呑み】、【粘体投げの小蛙】、これらに対処するには【残酷な布告】だけでは足りないこともあります。このカードをデッキに1〜2枚挿しておけば、そういった問題を解消する糸口になります。
 このカードを使ってみて「弱い」と思ったプレイヤーは多くいらっしゃるかと思いますが、そういう場合はデッキに入れる【小悪疫】の枚数を減らしてみましょう。このカードは無闇に撃って強いものではないのです。
 なにしろ、相手の土地を制限し、クリーチャーを減らし、手札も縛ることができるカードですが、カードの交換率自体はそれほど良くありません。それどころか、自身がコントロールであるなら、自ら大切なリソースである土地を減らしているのですから、無闇に撃って有利に立てるわけがありません。
 これはそういう、撃てば効果的な状況をよく見極める必要のあるカードなのです。

4.
【ファイレクシアのトーテム像】
 黒単コントロールが必要とするマナを増やしつつ、必要とあらば強力なダメージソースと成る優秀なアーティファクトです。
 かつて居た【ファイレクシアの抹殺者】と違い、アタックするために毎度3マナを払わなければいけませんが、このカードのスペックからすれば些末なこと。
 なにしろ、かつての【抹殺者】と違い、ソーサリーでは焼かれず、殺されず。【神の怒り】すら届かない。
 相手がインスタント火力――たとえば【黒焦げ】を持っていたとしても、能力起動の前に手札破壊を撃ってしまえば、まだこのカードは【黒焦げ】の対象にはなりません。
 アタックへ行くためには起動しなければいけないというデメリットは、そのまま【ファイレクシアの抹殺者】が持っていたデメリットを打ち消して、もはやメリットとなっています。
 前半は行動の潤滑油として機能させ、場とハンドのコントロールが終わったら即座に5/5のアタッカーとしてゲームを終わらせにいけるわけです。
 ちなみに、相手がブロッカーも手札も無い状況であれば、後は蹂躙できるカードである、ということは。
 このカードは【小悪疫】と相性がいい、とも言えます。

5.
【葬送の魔除け】
 1マナ1枚で4つの選択肢を持つインスタントです。
 選択肢は3つしかありませんが、実は4つ分の力があります。
 1つ目。
 最もよく用いられる、タフネス1クリーチャーの除去。
 【極楽鳥】や【ラノワールのエルフ】はもちろん、【サバンナライオン】も【闇の腹心】も、もう一つおまけに【ぬいぐるみ人形】だって除去できます。
 2つ目。
 インスタントスピードで手札破壊が行えるという点。
 相手の手札が空であったとき、相手ターンのドロー後にこれを使えば、それがインスタントでない限りは、引いたカードを問答無用で捨てさせることが出来ます。
 手札破壊カードは通常、そのほとんどがソーサリーであるため、「引いた傍から即刻使用される」という状況では無駄なカードに成り下がります。
 しかし、これはインスタントであり、そんな状況でも手札破壊を実現させるわけです。それも1マナで。
 もちろん手札破壊の効果が薄いと思えば、その他の選択肢のために取っておけばいいことです。
 3つ目。
 沼渡りを与えます。最も忘れられやすい選択肢ですが、現環境では沼扱いであるショックランドも含めて、沼が場に出ていることが多いため、上記二つだけでなくこの効果も忘れないようにしましょう。
 【ファイレクシアのトーテム像】が沼渡りでブロッカーを無視して殴りに行く様は痛快です。
 4つ目。
 別に隠された選択肢というわけではありませんが、これも忘れがちになりやすいため挙げておきます。
 このカードは2つ目の選択肢で優秀な軽量除去になることを述べましたが、パワーは+2されていることを忘れてはいけません。
 こちらがコントロールしているクリーチャーのタフネスが2以上であるなら、2点のダメージを追加するダメージソースにもなりえるのです。
 以上4つ。これほど柔軟性に富んだ優秀なカードなのですが、実は巨大クリーチャーはどうしようもなかったり、相手の手札が多い状態ではそれほど効果的ではなかったり、そもそも相手が沼をコントロールしていなければ3つ目の選択肢は無いも同然だったりと、中途半端さが目立つカードでもあります。
 過信は禁物ということで。

 今回は主に黒コントロール系のカードに関して考察してみました。
 次は速攻系に携わるカードで、記事を書けたらと思います。
 それでは、起床時間まであと1時間半ですが、少し仮眠でも取っておくとします。

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